アニメーション部会 研究会報告 「2D-3D変換による3D劇場アニメーション制作の実際」

昨年来、国内でも立体映画の公開が相次ぎ、また特に「アバター」の大ヒットもあり、立体(S3D)映画の製作と公開がいよいよ本格的な盛り上がりとなってまいりました。
アニメーションの分野においても、今年に入って相次いで立体の劇場アニメーションが公開されました。
これらの作品はいずれも2D-3D変換により立体化された作品です。アニメーション作品は2D-3D変換による立体化と相性が良い、ということもあり、今後も2D-3D変換による製作への取り組みが増えていくことが予想されます。
本研究会では、この立体映画として公開された劇場アニメーション作品を例に取り、2D-3D変換による立体化について、制作の流れや留意すべきことなど、制作の実際についてお話を伺いました。
当日は猛暑にも係わらずご来場者で満席となり、さらに立ち見が出るほどの大盛況で、映像制作関係者の2D-3D変換技術とこれを用いた製作に対する関心の高さが伺える研究会となりました。
また、講演後は活発に質疑応答が行われ、有意義のうちに終了しました。

開催日時:7月20日(火)15:00~18:00
会 場:パナソニック デジタルソフトラボ
参加者:79名

<研究事例>
1.『劇場版 遊☆戯☆王 ~超融合!時空を越えた絆~』『ヒピラくん』
 講師:(株)キュー・テック 伊藤暢啓氏
2.『やさいのようせい N.Y.SALAD The Movie』
 講師:(株)デジタルメディアラボ 青海徳之氏
 (株)NHKメディアテクノロジー 大塚悌二朗氏

<特別講演>
1.3Dコンソーシアム安全ガイドライン準拠作品『あづみの百年の刻(とき)』について
(3Dカメラレコーダー AG-3DA1の紹介を含む)
 講師:パナソニック(株) AVCネットワークス社 竹内明弘氏
2.非圧縮ディスクレコーダーUDRシリーズのご紹介
 講師(株)計測技術研究所 田端宏至氏