1.テレビ放送におけるラウドネス運用の開始と今後について
講 師
岡本幹彦氏(NHK 放送技術局制作技術センター番組制作技術部 専任部長)
松永英一氏(フジテレビジョン 技術局制作技術センター制作技術部
エグゼクティブエンジニア)
テレビ放送における番組間、放送局間の音量差問題を解消する新しいものさし“ラウドネス”。日本国内では、2011年3月に、ITU-Rの国際勧告を受けてARIB TR-B32「デジタルテレビ放送番組におけるラウドネス運用規定」が発行され、その後、NAB技術規準T032「テレビ放送における音声レベル運用規準」、NHK技術基準「デジタルテレビ放送における音声レベル管理基準」といった、放送局の“ラウドネス”運用規準が相次いで策定されました。民放連加盟テレビ局では、昨年の10月1日に、T032の運用を開始しました。また、NHKでも2013年度番組改定からの本運用に向け、1月から一部番組で先行運用を開始しています。ここでは、民放局での運用状況やNHKの取り組み、今後の展望などについてお話を伺います。
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2.映像技術賞(ドキュメンタリー部門)受賞作品
『NHKスペシャル 仁淀川 青の神秘』撮影報告」
講 師
世宮大輔氏(NHK 高知放送局 カメラマン)
平均水質全国一位を記録した清冽なる川を扱った映像表現番組「仁淀川 青の神秘」制作における、デジタル一眼レフ、ハイスピードカメラ、水中ハイスピードカメラ、超高感度カメラ等のデジタル機器を駆使した撮影技法のお話を伺います。 |
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3.ローカルドキュメンタリー番組の映画館上映への取り組み
司会進行
阿武野勝彦氏(東海テレビ放送 報道スポーツ局 プロデューサー)
パネラー
伊東英朗氏(南海放送 テレビ局制作部 マネージャー)
渡辺勝之氏(岩波書店 編集局 編集者)
平野勇治氏(名古屋シネマテーク 支配人)
国際社会やファッション、流行とも縁のない、ニッポンの片隅から発せられる小さな声にこそ、この国の今を揺るがす問題の根っこがあると言われ、それと真摯に向き合った地方局発ドキュメンタリーには、素朴だが真っ直ぐな正義感と情熱があります。しかしドキュメンタリー番組の多くは一部を除いて、地方のそれも深夜の時間帯で1回放送されるのみというのが普通です。とても良質なドキュメンタリーがたった1回しか、そのメッセージを発する場がないというのでは余りにも勿体ない。そこで1年前、ある地方局がドキュメンタリーを全国の映画館で上映することを始め、その試みが今、少しずつ全国の制作者に広がりつつあります。ここでは番組制作者、映画館、ドキュメンタリー研究者を交え、ドキュメンタリーを映画館上映することの意義、面白さ、今後の展望、そしてリスクなど、様々な側面についてのディスカッションをしたいと思います。 |
※テーマ、時間、講師等が変更になる場合があります。 |