「ラストメッセージ…」は作家・井上ひさしの未完の戯曲「木の上の軍隊」を完成させ、公演に至るまでの経緯を時間軸に、登場する人物の心象表現を独特の手法で表現したドキュメンタリーです。戯曲に登場する兵隊、井上ひさし、井上ひさしの娘といった時代を越えて交錯する3つの視点を3種類のカメラ(HDCAM、シネカメラ、一眼レフカメラ)で撮影し、それぞれが質感の異なる映像で仕上げられるとともに、過去と現代を明確に区別化することに成功しています。また、ストーリーの緊張感が高まるとともに、視る者を違和感なく作品中に引きずり込んでいくようなカメラワークも注目に値します。 勉強会では撮影を担当したカメラマンと、作品の撮影設計・意図やエピソードを交えた制作秘話をお伺いするとともに、成功、失敗談なども深く紹介していただきます。 |