アニメーション部会 特別研究会開催報告 「第12回特別研究会&交流会inごうら」

開催日時:11月11日(金)~12日(土)
会 場:報道基金ごうら山荘(箱根)
参加者:22名

<研究会内容と講師>
『砂のアニメーションメイキング&ワークショップ』

講師:アニメーション作家 飯面雅子氏

 

※会員限定コンテンツ(閲覧にはIDとパスワードが必要です。)

毎年恒例の特別研究会が開催されました

animation-bukai-2011-suna-3.jpg毎年秋に開催される「アニメーション部会特別研究会&交流会」が箱根強羅「報道基金ごうら山荘」を会場に、色づいた紅葉の下、今年も1泊2日の日程で開催されました。

あいにくお天気は雨模様でしたが、本年の特別研究会には22名のご参加を頂きました。

本年の研究会は、CGアニメーションやVFXといったデジタル技術から離れ、アニメーションの原点の一つとも言うべきコマ撮りアニメーションとしてストップモーションアニメーションの一ジャンルである「砂のアニメーション」をテーマに、講師の飯面雅子氏の全面協力の下、メイキングと、ワークショップとしてアニメーション実演を行ないました。

研究会前半のメイキングでは、砂アニメーションの実際の状況や取り組みと作品上映、また、砂アニメーションとサンドパフォーマンスの違い等、初めて砂アニメーションに接する参加者諸氏にも大変分り安いお話をして頂きました。

animation-bukai-2011-suna-2.jpg研究会後半のワークショップでは砂アニメーションの作品制作を実演して頂き、実際に作品が出来上がる様子を目の当たりにし、参加者一同、大変興味深く拝見しました。また、講師のご好意により、参加者が自由に砂アニメーションを試みられるよう、自由に触れる砂アニメーションのセッティングを別に1セットご用意頂きました。このセットを参加者の皆様が取り囲み、熱心に自分でもアニメーションを試みられていた事が大変印象的でした。

日頃なかなか目にする事ができない砂アニメーションのメイキングとワークショップという事で、参加者の皆様には大変興味を持って頂き、熱心な質疑応答も繰り広げられ非常に有意義な研究会となりました。

キーフレーム(原画)とキーフレームの間を中割りする事により動きを作り出す多くのアニメーションとは異なり、1コマずつ動きと時間を積み上げていくアニメーションという事で、デジタル制作全盛の今日のアニメーションにおいて、アニメーションとは何か、動きを作るとはどうゆう事か、といったアニメーションに対する考察を今回の研究会で改めて深めて頂けた事と思います。

なお、アニメーション制作には大変時間が掛るストップモーションアニメーションの実演という事もあり、研究会会場で臨時にタイムテーブルを変更したり時間を延長したりと、開催に当って講師や参加者の方々には大変ご迷惑をお掛けした面もあり、この場で深くお詫び申し上げます。

animation-bukai-2011-suna-1.jpg研究会後の夕食懇親会では座がリラックスしてくるにつれ、あちこちでアニメーションに関して活発な会話が交わされ、また2次懇親会では参加者有志ご提供による、各種アニメーション映像やイベント記録映像等の上映もあり、大いに親睦が図られました。 末筆になりましたが、研究会にご協力頂いた講師の飯面雅子氏には紙面をお借りして改めて深く御礼申し上げます。大変なご苦労を頂き誠に有難うございました。

アニメーション部会では、来年度も特別研究会開催を企画しておりますので、部会員のみならず多くの協会員の皆様方のご参加をお待ち申し上げます。         
 

(部会長:馬渡貴志)