映像プロセス部会 第50回特別部会報告
日時 :2013年6月20日(木)15:00~17:55
会場 :箱根 ホテルおかだ 本館7F 金剛の間
参加者 :30名平野浩司新副部会長(富士フイルム)の総合司会のもと、下記の通り行われた。
会場全体
1.2012年度活動報告
岸本部会長より、4月開催の研究会、6月開催の第49回特別部会、2013年5月にJAVCOMと共催で行った交流研究会等、活動報告がなされた。
挨拶をする岸本部会長
司会をする平野副部会長2.2013年度 部会長・副部会長・運営委員の紹介
部会長に岸本義幸氏(東京現像所)が留任。副部会長の内山高夫氏(富士フイルム)が都合により運営委員を外れたのに伴い、新たに平野浩司氏(富士フイルム)が就任。また、遠藤和彦氏(ナック イメージテクノロジー)は任期満了に伴い宮城直史氏(コダック)が副部会長に就任。運営委員は新運営委員3名を含め28名の運営委員にて活動することが報告された。
3.2013年度活動報告
部会長より、今年度の主な活動計画として、特別部会、2~3回の研究会を開催する予定と報告があった。
4.「デジタル映像撮影現場向け色管理システム(IS-100)とそれを活用した映像製作ワークフロー」
講師:中野大輔氏(富士フイルム(株)イメージング事業部画像技術センター映画技術担当)
米国・映画芸術アカデミーが策定したデジタル映像制作の標準規格:ACES規格について、そもそもACES規格とは何であり、その目的、メリット、方法等についての説明がなされ、
後半は、富士フイルムのIS-100を使用したワークフローの構築方法等についての解説が行われた。
講演をする中野大輔氏
講演をする櫻井隆行氏5.「映画『脳男』撮影現場に於ける色管理システムの報告」
講師:櫻井隆行氏(フリーランスD.I.T)
撮影監督の栗田豊通氏から映画「脳男」のD.I.T参加の依頼を受けてから、日本において全編デジタル撮影の現場での様々の問題点の検証、フィルムをデジタルに置き換えた場合の基準はどうあるべきか、またワークフローはどうあるべきか、撮影カメラ、レンズの選定、IS-100を採用して理想システムが決まるまでの経緯などの説明がなされた。
その後、実際に映画「脳男」の撮影現場でどのようなことを行ったかをIPadを使用して説明がなされた。
6.パネルディスカッション
テーマ:「映画「脳男」の製作について
パネラー:中野大輔氏(富士フイルム(株))
櫻井隆行氏(フリーランスD.I.T)
山下 純氏((株)東京現像所 映像本部映像部本編・アーカイブ課デジタルグループ技術
チーフカラーリスト)
進行役 :木下良仁氏((株)東京現像所 映像本部チーフテクノロジーオフィサー)
木下氏の進行により、映画「脳男」の製作で、「IS-100を使用して良かったことについて」、「苦労したことについて」4氏よりから話があり、「Log-ACESのグレーディング方法について」中野氏(富士フイルム)から説明がなされた。そして、「現場でのVFXチームとのデータのやり取りについて」櫻井氏より説明があり、最後に「IS-100の今後の展開」について中野氏(富士フイルム)から現在の国内の状況と海外の状況を含めて説明があった。
パネルディスカッション
カメラ展示7.協会報告
櫛引常任理事より
① 6月5日(水)に第66回通常総会が開催され無事終了。その後、第1回定例理事会が開催された。詳細は協会ホームページに掲載する旨報告があった。
②MPTEアワード2013について
昨年に引き続き東京国際映画祭期間中の10月24日(木)に六本木アカデミーヒルズ49Fにて開催予定。既に5月より技術開発賞、映像技術賞等の個人賞の選定を行っており、7月の理事会で承認の予定との報告があった。
③セミナーについて
協会事業として、今年は開催回数を増やす予定。
第1回「4Kソリューション勉強会」を7月2日(木)開催予定と報告があった。
④法人会員・理事会との懇親ゴルフコンペ「MPTE CUP 2013」を7月12日(金)に戸塚カントリークラブにて開催予定と報告がなされた。
特別部会開催にあたり、機材等をご提供、ご協力戴きました富士フイルム様、東京現像所様、ナックイメージテクノロジー様、櫻井隆行様に、誌面を借りて御礼申し上げます。