MPTE第53回勉強会 報告
テーマ:「Google Cloudの見る映像業界におけるクラウドの活用
"NetAppの実現する次世代の映像データプラットフォーム“」日 時:2021年7月16日(金) 15:00~16:00
開催方法: Microsoft Teamsを使用
講 師:脇 昌弘氏 Net App G.K
公文 象二郎氏:グーグル・クラウド・ジャパン合同会社
会 費:無料
参加者:47名講師:脇 昌弘氏
公文 象二郎氏
概要:NetAppの実現する次世代の映像データプラットフォーム
5Gの普及による高速、大容量、低遅延での多端末同時接続配信により、コンテンツ制作、配信の個別化、多様化が進み、それに伴う多岐に渡る膨大な業務処理とコンテンツの有効活用が益々求められると解説。これらを実現するための3つのデジタルインフラとして、マルチクラウド、ハイブリッドクラウド、そしてデータの統合管理の3つが挙げられ、それらを一度に可能にするのがNetAppのData Fabricであると紹介。Data Fabricはハイブリッドマルチクラウド環境において、データ管理をシンプルに、そして統合することによって、データを活用したDX推進を支援し、必要なコンテンツを、必要な時に、必要な形で必要なだけ使えるシステムや環境の整備を可能にする。映像制作業界での事例としてDreamWorks Studio, ProSiebenSat.1を紹介した。
次に多種多様な配信先に向けた多拠点、グローバルでの映像制作をいかスムースに進めるか、あるいは高解像度が進んでいくところで、レンダリング処理を早くするためにクラウドのリソースを高速、低遅延でいかに上手く使うかという問いに対する答えとして、Google Cloud x NetAppが作ったリファレンスアーキテクチャーであるVirtual Post Production Suiteを紹介。 Google Cloudと共同で開発したフルマネージドのファイルサービスであるCloud Volumes Service for GCPを利用しており、まもなく日本に導入予定。 似た事例として2022年までに世界中のクリエーターが共通で利用できる映像制作環境を作るというプロジェクトを持った米国ポリゴンピクチャーズの事例を紹介した。 NetAppはVirtual Post Production Suite を含む同社のData Fabricで映像制作業界のDXを支えて行くつもりであるとした。
Google Cloudの見る映像業界におけるクラウドの活用
Googleで日頃皆様に提供しているサービスの裏側にある技術を、どのようにクラウドに活かしているか、さらにそれらの技術、サービスでどのように映像業界に貢献しているか、またしようとしているかを以下の順を追って解説した。まず、GoogleとGoogle Cloudの概要及び、その技術の関連に触れた。加えて、数あるCloudサービスの中から、最新の映像及びメディア向けサービスを、4つのメディア向けソリューション、「場所に依存しないリモート制作」、「グローバルなコンテンツ配信」、「AI / ML によるコンテンツのリッチ化」「視聴者体験の革新」それぞれの詳細を述べた。また、これらソリューションを活用されている国内、海外のメディア企業でのユースケースを合わせて説明した。さらに、映像業界により特化したインダストリーソリューション事例として、国内でのNetApp社との協業「ポリゴン・ピクチュアズ 様のクラウド利用」について、優位性、先進性を解説した。これらのソリューションを実現するために強化しているパートナーシップについて触れた上で、インダストリーソリューションの一例「Virtual Post Production リモート編集ワークフロー」及びVFXへの展開について、その構成などを概説した。最後に、Google Cloudのクラウドサービスとしての優位性、差別化要因について振り返りまとめとした。
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