MPTE第25回勉強会「科学映画を観る会」報告
日 時:2015年12月21日(月)18:00~20:00
会 場:日本大学芸術学部江古田校舎 映画棟EB2教室
参加者:25名
会 費:無料-
内容
秋葉副部会長司会、能勢部会長挨拶にて開催。【上映作品】1.「生命の誕生 ~絶滅危惧種日本メダカの発生~」(13分)
撮影:豊岡定夫/企画・製作:豊岡定夫
神秘に包まれた胚の発生。血液や心臓も形作られていない頃から、命は宿り、生を継承する為に生まれ出てきます。命とは何なのかを、メダカの胚の発生から見つめていきます。第56回 科学技術映像祭 研究開発・教育部門 部門優秀賞。
2.「Sex Change オキナワベニハゼの社会と性転換」(28分)
撮影:谷口 常也/企画・製作 東京シネマ新社
オキナワベニハゼの社会における、メスからオス、オスからメスへの魚類の「双方向性転換」を、オス・メスの行動の鮮やかな違いを通じて考察、巧妙な繁殖の仕組みを解き明かします。第56回 科学技術映像祭 文部科学大臣賞。
18:00 開会挨拶
18:05 上映「生命の誕生 ~絶滅危惧種ニホンメダカの発生~」
18:20 作品解説 能勢広氏(制作・編集)
18:40 上映「Sex Change オキナワベニハゼの社会と性転換」
19:10 作品解説 谷口常也氏(東京シネマ新社)
19:30 質疑応答
20:00 閉会挨拶以上2作品の上映と、質疑応答を20時まで行った。
「生命の誕生 絶滅危惧種日本メダカの発生」の解説は、監督の豊岡氏が逝去されていることもあり、制作・編集の能勢が担当。
技術的な詳細は、故豊岡氏しか把握していない事情もあり、制作的な視点からの解説のみとなった。 「セックスチャージ 沖縄ベニハゼの社会と性転換」では、撮影の谷口常也氏と、監督の鈴木由紀氏のお二人にて、パワーポイントによる丁寧な解説をおこなって頂き、参加者からも積極的な質問も出て、大いに盛り上がった。
また、谷口氏の生き物に対する解説も、氏のユニークなお人柄が出て、会場に笑いを誘う場面もあり、全体に良い会になったと思う。
科学映画という非常に地味なジャンルの上映会ということもあり、毎回 20名前後と参加人数は少ないが、こういった貴重な映像と制作者の解説が聞ける機会はとても貴重であると感じる。撮影部会 部会長 能勢広