優秀執筆賞(小倉・佐伯賞) 受賞一覧

小倉・佐伯賞 受賞一覧

本賞は、名誉会員・故小倉寿三氏(元 東洋現像所専務)、同じく名誉会員・故佐伯永輔氏(元 横浜シネマ現像所社長)から寄せられた基金で1971(昭和46)年に制定され、ご遺族及び関係の方々にご承諾いただき「優秀執筆賞」として、2017年に制定された。

本協会機関誌「映画テレビ技術」に掲載された記事のうち、その年度を通じて優れた記事の執筆者に与えられる。

 

第52回(2022年度)優秀執筆賞受賞者

河村 光彦(かわむら みつひこ)ドキュメンタリー映画監督

「映画テレビ技術」第845号に掲載された「38年越しで完成したドキュメンタリー映画
『黒澤明のライフワーク』制作迷走記」は、巨匠黒澤明監督『乱』の撮影ドキュメント映像を何とか世に出したいと願い、『黒澤明のライフワーク』を38年越しで完成させた熱い思いが強く感じられる。また、筆者が世界の巨匠・黒澤明監督との出会いから『乱』の撮影現場のクランクインから仕上げまでの苦難が、メイキング撮影を通して克明に表現されており、読者に感動を与える。よって本賞に値するものである。

≪受賞一覧≫

第52回(2022年度)
河村 光彦 「38年越しで完成したドキュメンタリー映画『黒澤明のライフワーク』制作迷走記」
第51回(2021年度)
小迫 裕之 「過酷さを体感し、過酷さを撮る、そしてその先に。NHKスペシャル ホットスポット最後の楽園 season3『砂漠と氷河のロストワールド~南米 アンデス山脈~』取材記」
第50回(2020年度)
原 義和 「映画『夜明け前のうた~消された沖縄の障害者~』~なぜ、ディレクターは"破綻"するのか」
第49回(2019年度)
近藤 博英 「阪神・淡路大震災25年の節目に~今だからこそ、きざむ~」
第48回(2018年度)
高木 創 「1970年大阪万国博覧会の立体音響展示概観」
曽根 剛 「映画『カメラを止めるな!』を止めるな!」
第47回(2017年度)
会田 正裕 「映画『TAP-THE LAST SHOW-』の撮影」
三浦 和己 「日本映画のデジタル化の変遷」
第46回(2016年度)
尾上 克郎 「今、何故特撮なのか。」
第45回(2015年度)
浜田 宏 「いい音の条件 ― その1、その2」 
第44回(2014年度)
中西 紀雄 「4K制作『月の魔法が命をよぶグレート・バリア・リーフ大産卵』撮影報告」 
第43回(2013年度)
井上 哲
須田 健
土井 崇
「黒柳徹子のユニセフ緊急報告 世界一新しい国 アフリカ・南スーダンの危機」 
第42回(2012年度)
上泉 美雄 「NHK取材班~アリューシャンの海に挑む~ [前編][後編]」 
戸田 桂 「劇映画『北のカナリアたち』撮影報告
~DCP上映までの道のりと映写環境が抱える問題~撮影:木村大作氏インタビュー」
第41回(2011年度)
瀬川 徹夫 「WOWOW 開局20 周年記念番組 三谷幸喜『short cut』の録音~脅威の112分1カットによるワイアレスマイクだけによる同時録音~」
荒木 泰晴 「3Dって何?~『3Dブームに思う』から続く~」
「3Dって何? その2~肉眼は交差法で見ていない~」
第40回(2010年度)
河野 健之 「第51次南極地域観測隊に同行して~極地撮影で感じたこと~」
高岡 英幸
武市 寛之
「テレビ撮影における一眼レフ動画の活用」
第39回(2009年度)
大口孝之 「立体映像新時代⑩ 日本の立体映画」
宮野 起 「映画『羅生門』のデジタル復元」
第38回(2008年度)
田中 正 「追悼:市川崑監督映画『東京オリンピック』と90人のカメラマン達々」
宮原茂春
吉川和雄
「撮影部会第25回特別研究会より~フィルムレンズとビデオレンズを徹底的に解明する~」
第37回(2007年度)
松尾好洋 「映画フィルムの修復現場から(1)着色フィルムの復元について」
第36回(2006年度)
熊谷博子
大津幸四郎
「三池-終わらない炭鉱の物語--"オーラル・ヒストリーを映像で記述する"」
牟田俊大 「国際共同制作『赤道・生命の環 アマゾン・黄金の大河』撮影記~体感・思考・映像化の道のり~」
第35回(2005年度)
部谷京子 「劇映画『北の零年』の美術部開拓日記」
小迫裕之 「国際共同制作『赤道・生命の環 アマゾン・黄金の大河』撮影記~体感・思考・映像化の道のり~」
林 伸彦 「『ハウルの動く城』のデジタル技術~絵を動かすということ」
第34回(2004年度)
常石史子 「デジタル復元、はじめの一歩~フィルムとデジタルをつなぐインターフェイス~」
渕上 拳 「アフリカの大地に野生を見つめて」
第33回(2003年度)
境 治男 「ウォルト・ディズニーと日本」
中野英世 「プリーモ・レーヴィに始まるたびの途上にて~NHK『わが心の旅 過ぎ去らない証人』~」
第32回(2002年度)
奥井 敦 「『千と千尋の神隠し』制作報告」
糸林 薫 「ハイビジョンスペシャル『いのちの音に抱かれて~三宮麻由子 白神・水の旅路~』の5.1chサラウンド制作記」
第31回(2001年度)
阪本善尚 「HDデジタル映像がフィルム映像と手をつないだ日」
矢島 仁 「記録映画『ギフチョウと生きる郷』の撮影報告」
第30回(2000年度)
木村栄二 「『風と共に去りぬ』のリニューアル版~テクニカラーの今と昔」
第29回(1999年度)
佐藤 真
大津幸四郎
久保田幸雄
「長編映画『まひるのほし』の製作」
第28回(1998年度)
安部 裕 「カメラマンが番組を創るということ~ 『NONFIX プライド 松下浩二の卓球』~一人三役体験記」
土屋裕重 「NHKスペシャル『家族の肖像 密告~母と子の北アイルランド』取材メモより」
第27回(1997年度)
高橋英夫 「マルチメディア時代のテレビと著作権」
第26回(1996年度)
井上 衛 「NHKスペシャル『終わりなき人体汚染~チェリノブイリ原発事故から10年』の取材」
第25回(1995年度)
矢内孝康 「NHKスペシャル『戦場の子供たちを救え』~ドイツ・アンゴラ47日間の取材」
第24回(1994年度)
町田博祐 連載「実技のABC:テレビ番組制作篇/ニュース」
第23回(1993年度)
該当なし  
第22回(1992年度)
浪川喜一 「NHKドラマスペシャル『新十津川物語』制作リポート」
三堀家義 連載「追憶のテレデキシコン」
第21回(1991年度)
大野健三 「『日本人初、宇宙へ』の中継~打ち上げから帰還まで」
中山秀一 連載「実技のABC:ビデオ取材の実技」
梁井 潤 連載「立体映像の初歩」
第20回(1990年度)
岡田一男 連載「日本の科学映像について」
都築政昭 連載「鳥になった人間~ドキュメンタリー映画監督・亀井文夫の生涯」
第19回(1989年度)
能勢武夫 「長崎オランダ村70mmシミュレーション・シアター『デ・リーフデ号の航海』の撮影報告」
第18回(1988年度)
八木信忠 連載「実技のABC:音声収録編」
羽里 章 「『BigBird in Japan』~アメリカ人ディレクターとの制作体験」
石井 茂 連載「映画録音・その原点に立ち戻って」
第17回(1987年度)
沢中 淳・林田茂男 「NHK特集『地球大紀行』Part I」
山口秀夫 連載「多メディア時代の理想と現実~アメリカのニューメディアソフトに関する考察」
第16回(1986年度)
西尾 元 「最近のF to T」
山本昭信 「NHK特集『大黄河・河源への旅』の取材」
第15回(1985年度)
大野恵通 「テレビの速報体制を支える最近の取材素材の伝送技術」
坂根 進 「燦鳥館『空のかなたへ』撮影・製作レポート」
野下 清 「サイレント映画時代に愛をこめて-私の映画発達小史-1899年から1931年まで」
第14回(1984年度)
小笠原清 連載「『東京裁判』の製作現場から」
川口慎一郎 連載「テレビジョン文字多重放送の解説」
第13回(1983年度)
伊地智昭亘 連載「実技のABC:35mm撮影機の取り扱い方」
山口秀夫 連載「アメリカにおけるケーブルテレビ-その過去・現在・未来」
高城泰彦 「医学分野での映画利用」
第12回(1982年度)
竹下彊一 連載「衛星放送」
為ケ谷秀一 連載「コンピュータ・グラフィックス入門」
大洞陽佑・加藤 孝・
中神賢史・中谷英雄
「『生きものばんざい』の撮影」
第11回(1981年度)
竹下彊一 連載「サロン談論」
山崎 裕・鈴木昭男 「Uマチックでドラマにトライする」
吉成真由美 「映像革命-コンピュータ・グラフィックス」
第10回(1980年度)
河合直樹 「マイコンによる現像濃度測定システムとラボヘの応用」
中山秀一 連載「実技のABC:フィルムカメラマンによるENGの実際」
野口篤太郎 連載「日中共同取材番組『シルクロード-苛酷な道への挑戦』」
第9回(1979年度)
伊藤安雄 連載「変貌する新しい中国を見る」
岩井禧周 連載「インタビューによるフィルム・カメラマンのビデオ体験」
杉村忠彦 連載「実技のABC:ビデオロケの実技」
高野 徹 「封切映画館における映画上映の現状と問題点」
第8回(1978年度)
山本豊孝 連載「東南アジアの映画とテレビ」
都築政昭 「蛍光灯光で撮影する-一つの蛍光灯対策」
八木信忠 連載「映画映像とテレビジョン映像の相違点についての考察」
「音声多重放送とその問題点-制作技術的観点から」
第7回(1977年度)
伊藤安雄 連載「実技のABC:ライティング・シリーズ」
岩野治彦 「カラー現像処理技術の進歩」
崎山正信 「ENGを使用した"ハローかんさい"奮戦記」
第6回(1976年度)
慶田敏紀 「体験的ビデオ・ロケ『日本丸一万浬』の取材メモから」
「体験的ビデオ編集『日本丸一万浬』の放送を終って」
柴田 勝・佐々木秀孝・
河口和男
連載「日本映画技術史資料:昔の撮影所跡をたずねて」
元木紀雄・杉浦幸雄 「レーザー録画」
後藤和彦 「ENGではなくEIGを」
第5回(1975年度)
竹下彊一 「タイムベースコレクター -なぜ家庭用VTRが本放送に使えないのか」
太田文夫 連載「実技のABC:16mm撮影機の取り扱い方」
安田庸三 「サウンド再生受光素子としてのシリコンセルについて」
第4回(1974年度)
加藤 功 「コマーシャル・ラボにおける公害対策の実際」
川口和男 連載「日本映画技術史年譜」
竹下彊一 「新しいビデオディスク」「ビデオディスクのすべて」
豊岡定夫 「新しい映像設計-『細菌性炎症と抗生剤』の映像設計の背景」
第3回(1973年度)
古川 広 「ME-4カラー現像液廃液の処理装置」
西田 博 連載「実技のABC:ナグラIV L型テープ録音機の取り扱い方」
第2回(1972年度)
瓜生忠夫 連載「モンタージュ考」
荒川光男 「環境問題の現状と写真現像所」
第1回(1971年度)
一倉 裕 「オプティカルプリンターによる特殊効果の実際」
三堀家義・加藤収宏 「テレビ用カラーフィルム評価用スクリーンのEBU推奨規準」
竹下彊一 「簡易型VTRテープの互換性」