春木栄氏は、1923年大日本セルロイド(株)に入社、34年富士写真フイルム(株)設立に伴い入社、足柄工場長、36年取締役、40年常務取締役、43年専務取締役を経て、同年取締役社長に就任、60年取締役会長、71年取締役相談役、72年相談役の要職を歴任され、2000年10月逝去された。長年にわたってわが国の写真、映画フィルムの発展に尽くされた功績により、1959年に藍綬褒章、59年、66年に紺綬褒章、69年に勲三等旭日中綬章を受けられた。
本協会も創立以来、春木氏から公私の両面で多大のご援助をいただいてきた。53年には相談役、66年には名誉会員に推薦された。
1979年に協会会員の功績に対する表彰制度の一助にと寄せられた基金をもとに、79年度より氏のご厚志を永遠に伝えるべく、功績賞の性格を もつ「春木賞」が制定された。
2008年に「春木賞」は「増谷賞」と趣旨を尊重継承し統合され「栄誉賞」となった。
対象となるのは、映画、テレビの諸技術に関連する業界の指導的立場にある者、又は映画、テレビの諸技術に関する研究者及び技術者で、その進歩発展に功績のあった者。
≪受賞一覧≫
- 第29回(2007年度) 被推薦者なし
- 第28回(2006年度) 被推薦者なし
- 第27回(2005年度) 被推薦者なし
- 第26回(2004年度) 小池 晴二(武蔵野美術大学理事長)
- 第25回(2003年度) 被推薦者なし
- 第24回(2002年度) 被推薦者なし
- 第23回(2001年度) 田中 章夫(NHKテクニカルサービス専務取締役)
- 第22回(2000年度) 西岡 善信(映像京都代表取締役)
- 第21回(1999年度) 被推薦者なし
- 第20回(1998年度) 登石 雋一(東映化学工業社長)
- 第19回(1997年度) 被推薦者なし
- 第18回(1996年度) 被推薦者なし
- 第17回(1995年度) 杉森 吉夫(日本テレビ放送網常務取締役)
- 第16回(1994年度) 一倉 秀男(IMAGICA副社長)
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第15回(1993年度) 下村 一夫(日本映画照明協会会長)
竹下 彊一(A&V技術メディア評論家) - 第14回(1992年度) 高村倉太郎(撮影監督協会理事長)
- 第13回(1991年度) 瀬川 順一(カメラマン)
- 第12回(1990年度) 八木 信忠(日本大学芸術学部長)
- 第11回(1989年度) 被推薦者なし
- 第10回(1988年度) 森園 正彦(ソニー副社長)
- 第 9回(1987年度) 該当者なし
- 第 8回(1986年度) 川崎 三郎(ソニーPCL社長)
- 第 7回(1985年度) 龍 敬一郎(RDS社長)
- 第 6回(1984年度) 内海 常夫(IMAGICA副社長)
- 第 5回(1983年度) 被推薦者なし
- 第 4回(1982年度) 中島慶之輔(ナック社長)
- 第 3回(1981年度) 小林 利央(東京現像所社長)
- 第 2回(1980年度) 小口 禎三(岩波映画製作所社長)
- 第 1回(1979年度) 大友 一(大友製作所社長)
()内は受賞時の役職。敬称は省略させて頂きました。