「テレビ・映像最新技術展in名古屋2018」報告
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日程:12月11日(火)・12日(水)
会場:テレピアホール/名古屋市東区 -
今回は過去2回を上回る33社の出展をいただき、バリエーションに富んだ展示・説明となり、特に4K・8Kカメラや高精細モニター、4K・8Kのシステムアップのための各種機器、時代を変えつつあるIP関連機材、さらには大判センサーカメラをより活かすための各種レンズが注目を集めて いました。
来場者は2日間で435名(11日:215名、12日:220名)、
名古屋のマーケットサイズから見るともう少し欲張りたい数字ではありますが、名古屋からInterBEEに出かけられない方にとってはとても有意義な場として見られているという反応が多く見られました。
(来場者数参考:昨年 364名、一昨年 423名)キヤノンマーケティングジャパン殿
4Kカメラへの関心はやはり高い共信コミュニケーションズ殿
編集システムには学生からの関心もビデオサービス殿
大判センサーカメラ用レンズの展示◇来場者アンケートより「開催内容へのご意見」(抜粋)
- 各企業の直の話を聞くことができ、とても参考になった。
- 8K機材が豊富で時代の新しさを感じた。
- 展示業者の方とじっくり話ができた。InterBEEではなかなかできないので。
- 初めて見るソフトウェア、プラグインに触れることができ、よかった。
- 番組制作に使われている機材についての理解が深まった。
- 音関係が少なくて物足りない。
- 照明の出展が少なかったのが残念。
- 昨年より撮影系機材が減っていた。
アンケートからは、この規模ゆえの来場者とメーカーとの距離の近さ、会話の濃さが貴重がられる点、また今回で言えば4K8K、あるいはIPという最新トレンドに関する機材展示に興味を持たれる、といういい点が見られる一方で、来場者によっては目当ての機材に出会えないという、主催する側と情報を求めて来場する側のズレを感じる点も見受けられました。
また、今回は名古屋の技術展としては初めて来場者向けセミナーを実施。
1日目には月刊ニューメディア・吉井勇氏による「InterBEE2018から見えてきたこと」。
当初の打合せから内容を変え、単にInertBEEの見聞録ではなく、吉井氏がInterBEE会場で体感・発想したという、今後の既存メディアの生き方に関する示唆に富んだお話となりました。(参加・80名)月刊ニューメディア 吉井 勇氏2日目の午前には、「中部の映像コンテンツ 次の10年をどう生きるか」と題し、テレビ4K放送、メディアジャンルを超えたコンテンツ展開、自治体ベースのコンテンツ展開に携わる方々と吉井勇氏のパネルディスカッションで、環境も興味も多様化する時代にコンテンツメーカーは何をすべきか、という熱い討論がなされました。そこでは、時代が厳しくなる、という面でなく、まだまだ面白がれる余地はある、コンテンツがパワーを持つ可能性はある、という極めて前向きなお話やアイデア、あるいはトライアルが飛び交いました。(参加・40名)
左から
石川テレビ放送 木下敦子氏
CTV MID ENJIN 牧野允裕氏
名古屋市観光文化交流局 田頭泰樹氏さらに2日目の午後には、名古屋周辺の大学で映像を学ぶ学生を集めたディスカッションと作品上映を開催。大学の授業にとどまらずクライアントが付いた活動をするという玄人はだしの学生たち、しかし今のテレビからは生活も感覚も大きく離れている、では今の時代に映像を学ぶ彼らは何を目指し何を面白がるのか、という彼らのホンネに随所に目からウロコをはがされるような内容となりました。(参加・55名)
名古屋周辺の大学で映像を学ぶ学生たちを招いて。
・愛知淑徳大 創造表現学部
創造表現学科メディアプロデュース専攻
・名古屋市立大 芸術工学部
情報環境デザイン学科
・名古屋造形大 造形学部
メディアデザインコースなお、来場者アンケートからは、この開催を知ったきっかけとしてポスター、チラシが大きな割合と なり、やはり効果的な場所と思われるポイントで地道に掲示配布をすることの大切さを再確認させら れました。
◇技術展を何で知ったか?
- ポスター 55名(32.7%)
- チラシ 36名(21.4%)
- 協会HP 12名( 7.1%)
- 知人の紹介11名
など
◇協会イベントへの参加
①初めて 58.3% ②何度もある 19.0% ③2回目 14.9% ④3回目 5.4%◇職種
①技術職 58.9% ②営業職 10.1% ③管理職 7.7% ④プロデューサー・ディレクター 各3.6%◇業種
①テレビ局 29.2% ②映像制作会社 12.5% ③制作プロダクション 10.1% ④ポスプロ 9.5%
⑤通信事業者 3.6% (以下略)(幹事:勝野氏)