MPTE 第34回勉強会報告
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日 時 :2017年10月2日(月) 13:00~17:30
会 場 :株式会社 毎日放送 M館(本館)1階 ちゃぷらステージ
(〒530-8304 大阪市北区茶屋町17-1)
参加者 :120名
髙木大阪支部長昨年に続き、関西地区の皆さまに最新技術情報をお届けするMPTE勉強会を以下の通り開催した。
講演:
① 「VRから生まれるビジネス領域とテクニカル」
講師:三谷 歩 氏
(株)ワールドエリアネットワークス 代表取締役
②「Netflixにおける品質基準」
講師:宮川 遙 氏
(株)NETFLIX メディア・エンジニアリング&パートナーシップ・シニアエンジニア
③「現行地上波におけるHD/4K切替視聴技術」
講師:伊藤 正史 氏
(株)フジテレビジョン 技術局 技術開発部※動画を視聴するには会員用のIDとパスワードが必要です。
①「VRから生まれるビジネス領域とテクニカル」
講師:(株)ワールドエリアネットワークス 代表取締役 三谷 歩 氏
概要:現状のマーケットで、VRがどのように使われていて、どのような立ち位置なのかを解説して頂いた。その上で実際のVR制作に必要な機材、編集・配信ソフトの紹介があった。
また、6台のカメラで撮影した360°映像とスティッチング作業の手順が実演された。更に今後、どのようなビジネスが生まれていくかを、VRシアターの例も含めて解説して頂いた。講演終了後、実際にVRの世界を体験できるデモも実施した。
講師の三谷氏②「Netflixにおける品質基準」※動画公開は、12月27日(水)までとなります。
講師:(株)NETFLIX メディア・エンジニアリング&パートナーシップ・シニアエンジニア 宮川 遙 氏
概要:Netflixはストリーミング配信業者である一方、シリコンバレーに本社を構えるIT企業でもあり、オリジナル作品を生み出すスタジオでもあるという紹介の後、納品から配信までの流れや、納品仕様についての説明があった。ライセンス・コンテンツの受け入れに際しては、視聴者に最高のユーザー体験を、をスローガンに掲げ、品質には万全の体制で臨んでいることが紹介された。
また、新しいマスターフォーマットであるIMFに関して技術的な解説があった。更にオリジナル作品の制作ガイドラインについて、撮影・ポストプロダクション・マスタリング・品質管理&納品の観点から解説して頂いた。
講師の宮川氏③「現行地上波におけるHD/4K切替視聴技術」
講師:(株)フジテレビジョン 技術局 技術開発部 伊藤 正史 氏
概要:放送を取り巻く環境が大きく変化する中で、放送と通信がどのように連携していくかという観点からハイブリッドキャストのサービスについて解説いただいた。現状では、地上波での4K放送の実現が難しい中で、ハイブリッドキャストを使って4K番組とフルHD放送を切り替えながら視聴できる技術開発について説明して頂いた。
講演のなかで、今後の可能性として、視聴者ごとにCMを出し分ける「アドレッサブルTV広告」への応用技術についても紹介して頂いた。
今後は放送技術からメディア技術への転換が必要なこと、放送でもIT同様に速度重視のアジャイル型の開発が必要なこと、そしてソフトウェアシフトによる「キーテクノロジーの内製化」が必要なことも提唱された。
講師の伊藤氏
VRデモの様子
松山理事