映像プロセス部会 第52回特別セミナー「創る-送る-観る 4K・8K」報告
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映像業界に従事する方々を対象に、4K放送・8K試験放送の最新動向セミナーを 開催。セミナー終了後、懇親会にて情報交換を行い、大好評のうちに終了した。
日時:2015年7月9日(木)15:00~19:00
会場:御茶ノ水・ワテラスコモンホール
参加者:85名
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宮城直史副部会長(コダック)の総合司会のもと、第51回特別部会他、昨年度の活動報告があり、続いて今年度の新運営委員の紹介があった。
部会長に塩田敏広氏(東映ラボ・テック)が就任し、副部会長は、宮城直史氏、平野浩司氏(富士フイルム)が留任し、新たに竹谷卓郎氏(IMAGICA)が就任した。
また今年度の活動として、「デジタルメデイアに添付する記録票」及び「DSMの標準化セット」に関する検討を同部会で行うとの報告がされ、塩田新部会長開会挨拶の後、セミナーに入った。1. 大学発4Kコンテンツの制作から見えてきたもの講師:佐藤 一彦 氏
(立教大学映像身体学科教授
/映像プロデューサー)講師:本田 茂 氏
(フリーカメラマン)立教大学が制作した『4Kでよみがえる浮世絵・歌川広重<名所江戸百景>』(30分番組)の参考上映、また実際に撮影で使用した浮世絵を持参いただき、その本来の色鮮やかさの表現における4Kの優位性、また4K普及へ向けた課題や技術上のポイント、4Kを取り巻く各種環境の見直しに関するお話を聞くことができた。
2. D-ILAプロジェクターのご紹介講師:横山章浩氏
((株)JVCケンウッド)当日の『4Kでよみがえる浮世絵・歌川広重<名所江戸百景>』の上映で使用されたD-ILAプロジェクターの技術説明をして頂いた。
3. 次世代メディア伝送規格MMT ~ メディア配信から高精細映像制作まで ~講師:仲地 孝之 氏
(日本電信電話(株) 未来ねっと研究所
メディアイノベーション研究部)ISO/IECが制定する次世代メディア伝送の国際標準規格であるMMT (MPEG Media Transport) について、その代表的な機能の解説と、具体的なユースケースが紹介された。一般には難しい技術であるが、非常にわかりやすい解説で参加者にも大好評だった。
4.「どうする?4K・どうなる?8K」講師:元橋 圭哉 氏
(次世代放送推進フォーラム 事務局長)4K・8Kのロードマップにおける最新情報をもとに、これからのビジネスがどのように進んでいくのか、またその課題とブレークスルーのための技術革新について解説頂いた。また一方で、伝送や提供手段が目的になりがちな現在の状況も重要な課題として捉え、映像制作に携わる我々にとって大変興味深い内容となった。
5.「一味違う8Kの制作へ」講師:村山 至氏
((株)NHKメディアテクノロジー
放送技術本部ビジネス開発部担当部長)8K映像をはじめとする、超高精細映像にはどんな可能性があるのか。数多くの4K・8K制作を通して見えてきた今後の展望を解説して頂いた。
最後に掛田事業担当常任理事より閉会の挨拶があり、セミナーは好評の内に終了した。 セミナー終了後、講師、参加者を交えて懇親会を開催、第2弾のセミナー期待したい、との活発な意見交換が行われ、会場は大いに盛り上がり無事終了した。 今回の開催にあたり、ご多忙の中、ご講演を頂きました講師の皆様、機材等ご協力頂いた(株)計測技術研究所、(株)JVCケンウッド様にこの場をお借りし御礼申し上げます。
副部会長:竹谷卓郎(IMAGICA)