大阪支部 「受賞作品を見る会」 報告

2015年2月5日(木)ビジュアルアーツ専門学校・大阪アーツホールにて、

大阪支部主催の「受賞作品を見る会」を開催致しました。

日時:2月5日(木)

   1300~18:30

会場:ビジュアルアーツ専門学校・大阪 アーツホール

 

大阪支部では毎年、MPTE AWARDSの受賞作品から数作品を選択して「受賞作品を見る会」を開催しています。

今年も各作品の受賞者をお招きして、鑑賞後に制作秘話や苦労話をお聞きしました。あわせて専門学校生の作品も上映し批評や意見交換を行いました。今年は昨年より多い94名の方々の御来場をいただき、活発な質疑応答があり有意義な時間を過ごすことができました。

 

○「みんなの学校」

「すべての子供に居場所のある学校を作りたい。」というテーマで校長先生を中心に活動を続けている大阪市の大空小学校。この学校を長期間にわたり取材したドキュメンタリー。全編にわたり撮影される側の人達がカメラを全く意識しておらず、取材スタッフがいかに現場に溶け込んでいたかが想像される。またいわゆるモザイク処理を一切使わないところも取材される側との信頼関係をうかがわせる。会場では番組に引き込まれ涙する人たちもおられたことが印象的だった。

 

○「76歳!現役の小学校校舎」

 昭和初期に建てられた和歌山県高野口小学校。その木造校舎を紹介するデイリーニュース枠の企画コーナーの作品。校舎の歴史の重みを感じさせる仕上がりだった。長い廊下のドリー撮影や、一眼レフカメラを使ったボケ味のある画像の挿入など、いろいろな撮影技法が駆使されていた。そのうえこの撮影がたった2日でなされたことを聞いて会場はどよめいていた。

 

○「母の里帰り」

 ビジュアルアーツ専門学校の学生の力作だった。昨今の学生の方々の制作レベルの高さを感じさせられた。「舟を編む」の撮影監督や照明技師の方々からコメントをいただけたことは彼らにとって忘れられない経験になったことと思う。

 

○「舟を編む」

 誰もが知っている、あるいは映画館で見た名作。その撮影監督:藤澤順一氏、照明技師:長田達也氏をお迎えしての上映となった。デジタル化の波の中でフィルムでの製作にこだわられた両氏のお話など貴重な質疑応答の時間を持つことができた。私個人的には、下宿屋のあまりにリアルな雰囲気とちょっとファンタスティックな物干し台のシーンが強く印象に残った。

 

上映終了後、引き続き会場横のホールで懇親会が催されました。参加者のみなさん、作品鑑賞の余韻を残したまま活発な意見交換や懇親の場を持つことができたと思います。

最後に、会場を提供いただいたビジュアルアーツ専門学校・大阪様、「見る会」開催に向け周到にご準備いただいた事務局ソニービジネスソリューションの皆様に心から御礼申し上げます。

 

大阪支部長 尾谷牧夫

上映作品一覧

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大久保 秋弘氏

 

「みんなの学校」
 映像技術賞 撮影:ドキュメンタリー

関西テレビ放送
大窪 秋弘氏

樋口 耕平氏

 

「76歳!現役の小学校校舎」
 映像技術賞 撮影:ニュース

関西テレビ放送
樋口 耕平氏

桜井 崇さん・大町 友香利さん

 

「母の里帰り」
 学生作品

ビジュアルアーツ専門学校・大阪
桜井 崇さん / 大町 友香利さん

藤沢 順一氏・長田 達也氏

 

「舟を編む」
 映像技術賞 撮影・照明:劇場公開

藤澤 順一氏 / 長田 達也氏

尾谷牧夫大阪支部長

 

「受賞作品を 見る会 」開会挨拶~尾谷牧夫大阪支部長挨拶