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中部支部勉強会「加速する”４Ｋ・ＨＤＲ”」報告

中部支部勉強会「加速する”４Ｋ・ＨＤＲ”」報告

3月18日（金）、名古屋・（株）ＣＢＣテレビにて中部支部勉強会を開催した。今回のテーマは「加速する“４Ｋ・ＨＤＲ”～高精細画像の行方～」と題し、中部地区では初の規模で“４Ｋの全てと今が分かる”を目標に勉強会の構成・演出を行った。

開催日時：平成28年 3月18日（金）13：30～19：30
場所：名古屋（株）ＣＢＣテレビ　ＣＢＣ会館会議室
講師：4名
会場定員：80名

テーマ：「加速する“４Ｋ・ＨＤＲ”～高精細画像の行方～」

①ＨＤＲの概要と制作ワークフロー
講師：ソニービジネスソリューション（株）　服部　高行氏
②ＨＤＲの階調圧縮とLUCOREの技術紹介
講師：（株）IMAGICA　石井　亜土氏　
③スポーツ・ライブ中継にみるＨＤＲの制作事例
講師：スカパーJSAT（株）今井　豊氏
④映画撮影とＨＤＲ　
講師：撮影監督・（株）アップサイド　会田　正裕氏

講師は1部では、ソニービジネスソリューション（株）・服部高行氏、（株）IMAGICA・石井亜土氏、スカパーJSAT（株）・今井豊氏の3名をお迎えした。服部、石井、今井の三氏は協会、各支部のセミナーでも講演されている。服部氏は４K・HDRを、石井氏は高精細・広色域画像の規格基準を、今井氏はライブにおけるHDRの実用を紹介し、その魅力について講演をいただいた。服部氏からは「熱心にメモを取る方の姿も多く、意義のある勉強会となってくれたと思う」との感想を、石井氏からも「中部地区の技術への関心の高さに驚いた」、また今井氏からも「中部地区は他の地区より積極的」との感想を頂いた。三氏が講演で使用されたプロジェクター資料を希望する参加者多く、こういった勉強会の性質上、今後、配布資料の扱いについては一考の必要があると思われた。

司会：梅澤支部長

解説：岩井理事

また2部講師には、撮影監督・（株）アップサイド・会田正裕氏をお迎えし、現場で実践してきた４K・HDRにまつわるエピソードや現場ならではの応用技術などをお聞きした。今回はソニービジネスソリューション様よりBVM-X300を4台提供いただき、会場のどの位置からでも４K・HDR画像が実感できるよう工夫した。BVM-X300が30インチであることから、こういった勉強会では思うようにその画質を確認できないだろうという配慮からである。4台配置による効果は大きかったように思われる。ただ会田氏は講演中、参加者に「今から流す４K画像は、席を立って自分で最適と思われる位置で視て欲しい」と呼び掛け、メーカー等が推奨する適正視聴距離と、実際の視聴環境とのズレなどにも話を触れた。

会場となったCBCテレビの会議室は80名を定員とし、机が配置されていたが、さらに椅子を増加した。結果として90名余が参加され壁際席、立ち見もあった。
会場後ろには50インチ・ブラビアを設置し、各講演の休憩時間15分を利用して、CBC、東海テレビが制作した４K番組を上映した。見せ方としては成功したと思われる。

中部支部理事：岩井彰彦