京都支部・大阪支部 共催上映会 「MPTE AWARDS2024 第77回映像技術賞受賞作品を見る会&トークイベント」報告
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■日時:2025年2月14日(金)開場12:30~
■場所:京都文化博物館フィルムシアター
https://www.bunpaku.or.jp/access/2025年2月14日、京都府京都文化博物館を会場に、京都支部および大阪支部共催の「MPTE AWARDS 2024 第77回映像技術賞受賞作品を見る会&トークイベント」を開催しました。
実施を見送った昨年度を経て、2年ぶりの共催イベントとなりました。
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上映作品は劇場公開映画『おまえの罪を自白しろ』(撮影:中山光一氏/照明:藤井勇氏がそれぞれ受賞)、ニュース『FNN Live News イット! 岸田首相襲撃・爆発の現場』(撮影:井口桂吾氏が受賞)、TVドラマ『創作ドラマ大賞 ケの日のケケケ』(撮影:岡野崇氏/照明:鈴木岳氏が受賞)、ドキュメンタリー『ゴッドハンド 流転の秘宝を復元せよ』(撮影:岡野崇氏/鈴木正実氏が受賞。岡野氏はダブル受賞!)の4作品で、中山氏と井口氏には各上映後に登壇いただきました。
(MPTE AWARDS 2024開催概要、映像技術賞他受賞者一覧および各賞受賞報告は協会誌『映画テレビ技術』2024・11月号No.867/12月号No.868を参照ください)コロナ禍からの復活を遂げインバウンドに沸く京都に、協会からの参加者・関係者約40名が集い、京都文化博物館来場者を含む総勢約70名がそれぞれ特徴的な作品の上映とトークショーを楽しみました。
トークショーでは、シネマスコープのためのアナモフィックレンズを用いた映画独特の画作りやグリーンバックによる車窓の外の風景の撮り方、夜間のモブシーンや雨粒の見せ方など、『おまえの罪を自白しろ』の撮影現場の裏側を中心に軽妙なトークが繰り広げられ、高校・大学と関西で過ごした中山氏の思い出話が花を添えました。また、深刻なテロ事件の現場に居合わせることになった井口氏には、事件発生直後の心理状況や、衝撃的な現場でカメラの位置取りなどに多くの質問が寄せられ、技術賞受賞者ならではの生々しい体験談を聞くことができました。
参加者からは、映画・報道・ドラマ・ドキュメンタリーというジャンルもテイストも尺も異なる上映作品の選定のバランスの良さを評価する声が聞かれました。また、本来まったく別の作品である『ゴッドハンド~』と『ケの日~』の撮影が同じ岡野氏であること、純粋な報道番組である『岸田首相襲撃~』と報道的な視線を物語に組み込んだ『おまえの罪~』の類似と相違、映画とドラマで同じ女優(尾野真千子さん!)が出演していること、ゲスト中山氏が過去にドラマ『Woman』で技術賞の受賞歴があったこと、その中山氏が京都と大阪それぞれに縁があることなど、話題に事欠かないイベントとなりました。
上映会後にはゲストを囲んだ有志による懇親の場が持たれ、さらに掘り下げた質疑応答や意見交換が活発に繰り広げられました。「撮影と映像制作を関西から盛り上げよう!」という中山氏の締めのお言葉にもあるとおり、京都支部と大阪支部の共催による「受賞作品を見る会&トークイベント」が関西映像業界の活況の一端を担い、支部間・会員間のさらなる交流が映像業界と技術協会の発展に寄与することを願っております。
登壇いただきましたゲストの皆様、上映メディアを提供いただきました各社、会場利用をお許しいただきました京都府京都文化博物館、上映会にご参加いただきました皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。
文:京都支部幹事・事務局
(株)IMAGICAエンタテインメントメディアサービス
柴田幹太▲会場となった京都文化博物館フィルムシアター▲上映後、トーク中の井口氏