大阪支部第1回基礎技術セミナー 報告
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大阪支部では新たな取り組みとして「基礎技術セミナー」を開催しました。経験が1~3年程度のフレッシュな方を対象として下記の通り実施いたしました。
- 日時:2015年6月26日(金)13時~17時
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会場:カンテレ扇町スクエア3F
メビック扇町交流スペース3 - 参加人数:131名
- 司会進行:迫 哲也 氏(池上通信機株式会社)
セミナー内容:
①「テレビ・VTRの歴史概要」
テレビ、VTRの歴史を映像技術の進歩を交えてアナログ放送から、HD、4Kまでを紹介。様々な技術革新の積み重ねにより今日があり、先達の偉業に思いをはせる機会にもなりました。
講師:岡野 正 氏(ソニー株式会社)
②「テレビ局制作現場の映像技術」
映像信号を操るVEの基本調整について解説し、スタジオ、中継、ドラマ等における実務を紹介。現場のエンジニアとしてだけでなく演出での役割やカメラマンやポスプロ部門との連携、新技術への対応に至るまで幅広い技能が求められ、あらためてVE業務の重要性を理解するところとなりました。
講師:帆足 聡一郎 氏(関西テレビ放送株式会社)
③「音声技術の基礎 ワイヤレスマイクとは」
ワイヤレスマイクの周波数移行を控え、基礎から最新の技術を紹介。多様なワイヤレスマイクの特徴や技術動向が系統立てて理解できる内容となっており、設備検討の一助となりそうでした。
講師:長谷川 義章 氏(株式会社タムラ製作所)
④「ENGカメラの基礎技術」
撮影設計、ディレクターとの意思疎通の大切さ、心構え、ロケ機材の扱いなどについて作品ビデオも交えて紹介。具体的なカメラワークのレクチャーもあり、会場の若手カメラマンが熱心に聴く姿が印象的でした。
講師:野路 英彦 氏(株式会社ウエストワン)
当日は大雨にもかかわらず予想を遥かに上まわる131名もの参加があり、会場は若者の熱気と浪速の湿気が混じり合い、さながら関西の制作現場にいるような空気感が漂っていました。4つのテーマはそれぞれ異なった分野でしたが、大半の参加者が全て受講され心のこもった質疑応答もあり、その熱心さに講師陣も触発されて一体感のあるセミナーとなりました。
モノづくりを支える次の世代が育っていくことを期待して、今後も楽しく役に立つ企画を計画していきたいと思います。セミナー動画
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