研究会「キャプテンハーロック~キャラクターアニメーションのすべて」の ご報告
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開催日時:8月30日(金)
会 場:専門学校東京ネットウエイブ大教室
参 加 者:110名講 師:
野口光一氏(東映アニメーション(株))
阿部由美子氏((株)キュー・テック)
上野拡覚氏(マーザ・アニメーションプラネット(株))
竹内謙吾氏(マーザ・アニメーションプラネット(株))
田中 剛氏(マーザ・アニメーションプラネット(株))
竹原真治氏((株)モズー)
波田琢也氏(マーザ・アニメーションプラネット(株))
(講演順)
モデレーター:林伸彦
(アニメーション部会運営委員)
「これからのフルCGアニメーション技術」
についてトークセッションの様子東映アニメーション(株)制作、9月7日(土)全国公開の話題のS3Dアニメーション映画「キャプテンハーロック」におけるCGキャラクターアニメーションに関する研究会が8月30日、多数の方々にご参加頂き開催されました。
この作品は、公開前に様々な主催者による何回ものメイキングセミナーが開催されましたが、今回はアニメーション部会が主催するという事もあり、作品中で重要な役割を担っている登場人物におけるCGキャラクターアニメーションを中心テーマとして、実際に制作に携わった方々を多数講師にお迎えし、「キャラクターデザインと表情作り」、「キャラクターモデリング、ヘアー、クロス、リギング」、「Facewareの導入と実際、フェイシャルターゲットの自動生成」、「パフォーマンスキャプチャ―の実際、キャプチャーだけでは表現できないアニメーション」、加えて「キャラクターライティングの極意」、「立体化技術」といった、たくさんの演目をご講演頂きました。
ご講演頂いた演目はどれも大変興味深く、講演内容も専門的で密度も高く、一言も聞き漏らすまいとする来場者の方々の緊張と熱気が会場に充満し、大変有意義な研究会となりました。また特に今回の来場者の方々は、殆どの方が実際にCG技術を用いてアニメーション制作に携わっているプロフェッショナルの方々が大多数だった事もあり、非常に熱心に聴講されていました。
会場内の様子近年の日本のアニメーション映画では、CG技術を使いつつ日本のアニメーションの特徴である輪郭線をくっきりと描いた作品が増えて来ていて、今後の主流になるのでは、といった意見も聞かれていましたが、今回の「キャプテンハーロック」では輪郭線を用いずに、むしろリアリティを徹底的に追求した絵作りとキャラクターの動きで映像が制作されており、改めて日本のアニメーションの表現の懐の深さやCG技術、アニメーション技術の発展に感銘を受け、また今後の一層の発展を期待したいと思った次第です。
尚、アニメーション部会では本年も、11月1(金)~2(土)の2日間にわたり、「第14回特別研究会」を開催する予定です。本年は特に、話題の大型テレビドラマでのVFX技術とメイキングを研究会テーマとする予定で、現在、鋭意準備中です。
開催委細が決定し次第、機関誌や協会ホームページ等でご案内申し上げますので、こちらも是非ご参加頂ければと思います。 (部会長:馬渡貴志)