本賞は、名誉会員・故小倉寿三氏(元 東洋現像所専務)、同じく名誉会員・故佐伯永輔氏(元 横浜シネマ現像所社長)から寄せられた基金で1971(昭和46)年に制定され、ご遺族及び関係の方々にご承諾いただき「優秀執筆賞」として、2017年に制定された。
		本協会機関誌「映画テレビ技術」に掲載された記事のうち、その年度を通じて優れた記事の執筆者に与えられる。
 
 
	
		第54回(2024年度)優秀執筆賞受賞者
		山本 将寛(やまもと まさひろ)
(株)フジテレビジョン 情報制作センター ディレクター
	 
「映画テレビ技術」12月号(第868号)に掲載された『「安楽死」と対峙した家族を取材して』は、安楽死を自ら選択した本人とその家族を深く掘り下げ、倫理的・感情的な側面を巧みに描写している。デジタルカメラで記録が簡単にできる時代であってもなお、取材対象者への配慮、尊厳の堅持、何を記録し遺し、メッセージとして伝えるのかなど、筆者が読者に伝えたいことが良く書かれている。よって本賞に値する。
 
	≪受賞一覧≫
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					第54回(2024年度) | 
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					山本 将寛 | 
「「安楽死」と対峙した家族を取材して」 | 
 
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					第53回(2023年度) | 
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					藤井 翔太 | 
「ハリウッドへの扉を開く鍵:AFI 留学体験記と映像業界への道しるべ」 | 
 
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					第52回(2022年度) | 
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					河村 光彦 | 
「38年越しで完成したドキュメンタリー映画『黒澤明のライフワーク』制作迷走記」 | 
 
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					第51回(2021年度) | 
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					小迫 裕之 | 
					「過酷さを体感し、過酷さを撮る、そしてその先に。NHKスペシャル ホットスポット最後の楽園 season3『砂漠と氷河のロストワールド~南米 アンデス山脈~』取材記」 | 
 
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					第50回(2020年度) | 
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					原 義和 | 
					「映画『夜明け前のうた~消された沖縄の障害者~』~なぜ、ディレクターは"破綻"するのか」 | 
 
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					第49回(2019年度) | 
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					近藤 博英 | 
					「阪神・淡路大震災25年の節目に~今だからこそ、きざむ~」 | 
 
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					第48回(2018年度) | 
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					高木 創 | 
					「1970年大阪万国博覧会の立体音響展示概観」 | 
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					曽根 剛 | 
					「映画『カメラを止めるな!』を止めるな!」 | 
 
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					第47回(2017年度) | 
| 
					会田 正裕 | 
					「映画『TAP-THE LAST SHOW-』の撮影」 | 
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					三浦 和己 | 
					「日本映画のデジタル化の変遷」 | 
 
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					第46回(2016年度) | 
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					尾上 克郎 | 
					「今、何故特撮なのか。」 | 
 
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					第45回(2015年度) | 
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					浜田 宏 | 
					「いい音の条件 ― その1、その2」  | 
 
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					第44回(2014年度) | 
| 
					中西 紀雄 | 
					「4K制作『月の魔法が命をよぶグレート・バリア・リーフ大産卵』撮影報告」  | 
 
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					第43回(2013年度) | 
					井上 哲 
					須田 健 
					土井 崇 | 
					「黒柳徹子のユニセフ緊急報告 世界一新しい国 アフリカ・南スーダンの危機」  | 
 
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					第42回(2012年度) | 
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					上泉 美雄 | 
					「NHK取材班~アリューシャンの海に挑む~ [前編][後編]」  | 
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					戸田 桂 | 
					「劇映画『北のカナリアたち』撮影報告 
					~DCP上映までの道のりと映写環境が抱える問題~撮影:木村大作氏インタビュー」 | 
 
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					第41回(2011年度) | 
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					瀬川 徹夫 | 
					「WOWOW 開局20 周年記念番組 三谷幸喜『short cut』の録音~脅威の112分1カットによるワイアレスマイクだけによる同時録音~」 | 
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					荒木 泰晴 | 
					「3Dって何?~『3Dブームに思う』から続く~」 
					「3Dって何? その2~肉眼は交差法で見ていない~」 | 
 
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					第40回(2010年度) | 
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					河野 健之 | 
					「第51次南極地域観測隊に同行して~極地撮影で感じたこと~」 | 
					高岡 英幸 
					武市 寛之 | 
					「テレビ撮影における一眼レフ動画の活用」 | 
 
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					第39回(2009年度) | 
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					大口孝之 | 
					「立体映像新時代⑩ 日本の立体映画」 | 
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					宮野 起 | 
					「映画『羅生門』のデジタル復元」 | 
 
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					第38回(2008年度) | 
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					田中 正 | 
					「追悼:市川崑監督映画『東京オリンピック』と90人のカメラマン達々」 | 
					宮原茂春 
					吉川和雄 | 
					「撮影部会第25回特別研究会より~フィルムレンズとビデオレンズを徹底的に解明する~」 | 
 
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					第37回(2007年度) | 
| 
					松尾好洋 | 
					「映画フィルムの修復現場から(1)着色フィルムの復元について」 | 
 
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					第36回(2006年度) | 
					熊谷博子 
					大津幸四郎 | 
					「三池-終わらない炭鉱の物語--"オーラル・ヒストリーを映像で記述する"」 | 
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					牟田俊大 | 
					「国際共同制作『赤道・生命の環 アマゾン・黄金の大河』撮影記~体感・思考・映像化の道のり~」 | 
 
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					第35回(2005年度) | 
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					部谷京子 | 
					「劇映画『北の零年』の美術部開拓日記」 | 
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					小迫裕之 | 
					「国際共同制作『赤道・生命の環 アマゾン・黄金の大河』撮影記~体感・思考・映像化の道のり~」 | 
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					林 伸彦 | 
					「『ハウルの動く城』のデジタル技術~絵を動かすということ」 | 
 
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					第34回(2004年度) | 
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					常石史子 | 
					「デジタル復元、はじめの一歩~フィルムとデジタルをつなぐインターフェイス~」 | 
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					渕上 拳 | 
					「アフリカの大地に野生を見つめて」 | 
 
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					第33回(2003年度) | 
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					境 治男 | 
					「ウォルト・ディズニーと日本」 | 
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					中野英世 | 
					「プリーモ・レーヴィに始まるたびの途上にて~NHK『わが心の旅 過ぎ去らない証人』~」 | 
 
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					第32回(2002年度) | 
| 
					奥井 敦 | 
					「『千と千尋の神隠し』制作報告」 | 
| 
					糸林 薫 | 
					「ハイビジョンスペシャル『いのちの音に抱かれて~三宮麻由子 白神・水の旅路~』の5.1chサラウンド制作記」 | 
 
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					第31回(2001年度) | 
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					阪本善尚 | 
					「HDデジタル映像がフィルム映像と手をつないだ日」 | 
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					矢島 仁 | 
					「記録映画『ギフチョウと生きる郷』の撮影報告」 | 
 
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					第30回(2000年度) | 
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					木村栄二 | 
					「『風と共に去りぬ』のリニューアル版~テクニカラーの今と昔」 | 
 
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					第29回(1999年度) | 
					佐藤 真 
					大津幸四郎 
					久保田幸雄 | 
					「長編映画『まひるのほし』の製作」 | 
 
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					第28回(1998年度) | 
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					安部 裕 | 
					「カメラマンが番組を創るということ~ 『NONFIX プライド 松下浩二の卓球』~一人三役体験記」 | 
| 
					土屋裕重 | 
					「NHKスペシャル『家族の肖像 密告~母と子の北アイルランド』取材メモより」 | 
 
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					第27回(1997年度) | 
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					高橋英夫 | 
					「マルチメディア時代のテレビと著作権」 | 
 
| 
					第26回(1996年度) | 
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					井上 衛 | 
					「NHKスペシャル『終わりなき人体汚染~チェリノブイリ原発事故から10年』の取材」 | 
 
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					第25回(1995年度) | 
| 
					矢内孝康 | 
					「NHKスペシャル『戦場の子供たちを救え』~ドイツ・アンゴラ47日間の取材」 | 
 
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					第24回(1994年度) | 
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					町田博祐 | 
					連載「実技のABC:テレビ番組制作篇/ニュース」 | 
 
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					第22回(1992年度) | 
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					浪川喜一 | 
					「NHKドラマスペシャル『新十津川物語』制作リポート」 | 
| 
					三堀家義 | 
					連載「追憶のテレデキシコン」 | 
 
| 
					第21回(1991年度) | 
| 
					大野健三 | 
					「『日本人初、宇宙へ』の中継~打ち上げから帰還まで」 | 
| 
					中山秀一 | 
					連載「実技のABC:ビデオ取材の実技」 | 
| 
					梁井 潤 | 
					連載「立体映像の初歩」 | 
 
| 
					第20回(1990年度) | 
| 
					岡田一男 | 
					連載「日本の科学映像について」 | 
| 
					都築政昭 | 
					連載「鳥になった人間~ドキュメンタリー映画監督・亀井文夫の生涯」 | 
 
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					第19回(1989年度) | 
| 
					能勢武夫 | 
					「長崎オランダ村70mmシミュレーション・シアター『デ・リーフデ号の航海』の撮影報告」 | 
 
| 
					第18回(1988年度) | 
| 
					八木信忠 | 
					連載「実技のABC:音声収録編」 | 
| 
					羽里 章 | 
					「『BigBird in Japan』~アメリカ人ディレクターとの制作体験」 | 
| 
					石井 茂 | 
					連載「映画録音・その原点に立ち戻って」 | 
 
| 
					第17回(1987年度) | 
| 
					沢中 淳・林田茂男 | 
					「NHK特集『地球大紀行』Part I」 | 
| 
					山口秀夫 | 
					連載「多メディア時代の理想と現実~アメリカのニューメディアソフトに関する考察」 | 
 
| 
					第16回(1986年度) | 
| 
					西尾 元 | 
					「最近のF to T」 | 
| 
					山本昭信 | 
					「NHK特集『大黄河・河源への旅』の取材」 | 
 
| 
					第15回(1985年度) | 
| 
					大野恵通 | 
					「テレビの速報体制を支える最近の取材素材の伝送技術」 | 
| 
					坂根 進 | 
					「燦鳥館『空のかなたへ』撮影・製作レポート」 | 
| 
					野下 清 | 
					「サイレント映画時代に愛をこめて-私の映画発達小史-1899年から1931年まで」 | 
 
| 
					第14回(1984年度) | 
| 
					小笠原清 | 
					連載「『東京裁判』の製作現場から」 | 
| 
					川口慎一郎 | 
					連載「テレビジョン文字多重放送の解説」 | 
 
| 
					第13回(1983年度) | 
| 
					伊地智昭亘 | 
					連載「実技のABC:35mm撮影機の取り扱い方」 | 
| 
					山口秀夫 | 
					連載「アメリカにおけるケーブルテレビ-その過去・現在・未来」 | 
| 
					高城泰彦 | 
					「医学分野での映画利用」 | 
 
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					第12回(1982年度) | 
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					竹下彊一 | 
					連載「衛星放送」 | 
| 
					為ケ谷秀一 | 
					連載「コンピュータ・グラフィックス入門」 | 
					大洞陽佑・加藤 孝・ 
					中神賢史・中谷英雄 | 
					「『生きものばんざい』の撮影」 | 
 
| 
					第11回(1981年度) | 
| 
					竹下彊一 | 
					連載「サロン談論」 | 
| 
					山崎 裕・鈴木昭男 | 
					「Uマチックでドラマにトライする」 | 
| 
					吉成真由美 | 
					「映像革命-コンピュータ・グラフィックス」 | 
 
| 
					第10回(1980年度) | 
| 
					河合直樹 | 
					「マイコンによる現像濃度測定システムとラボヘの応用」 | 
| 
					中山秀一 | 
					連載「実技のABC:フィルムカメラマンによるENGの実際」 | 
| 
					野口篤太郎 | 
					連載「日中共同取材番組『シルクロード-苛酷な道への挑戦』」 | 
 
| 
					第9回(1979年度) | 
| 
					伊藤安雄 | 
					連載「変貌する新しい中国を見る」 | 
| 
					岩井禧周 | 
					連載「インタビューによるフィルム・カメラマンのビデオ体験」 | 
| 
					杉村忠彦 | 
					連載「実技のABC:ビデオロケの実技」 | 
| 
					高野 徹 | 
					「封切映画館における映画上映の現状と問題点」 | 
 
| 
					第8回(1978年度) | 
| 
					山本豊孝 | 
					連載「東南アジアの映画とテレビ」 | 
| 
					都築政昭 | 
					「蛍光灯光で撮影する-一つの蛍光灯対策」 | 
| 
					八木信忠 | 
					連載「映画映像とテレビジョン映像の相違点についての考察」 
					「音声多重放送とその問題点-制作技術的観点から」 | 
 
| 
					第7回(1977年度) | 
| 
					伊藤安雄 | 
					連載「実技のABC:ライティング・シリーズ」 | 
| 
					岩野治彦 | 
					「カラー現像処理技術の進歩」 | 
| 
					崎山正信 | 
					「ENGを使用した"ハローかんさい"奮戦記」 | 
 
| 
					第6回(1976年度) | 
| 
					慶田敏紀 | 
					「体験的ビデオ・ロケ『日本丸一万浬』の取材メモから」 
					「体験的ビデオ編集『日本丸一万浬』の放送を終って」 | 
					柴田 勝・佐々木秀孝・ 
					河口和男 | 
					連載「日本映画技術史資料:昔の撮影所跡をたずねて」 | 
| 
					元木紀雄・杉浦幸雄 | 
					「レーザー録画」 | 
| 
					後藤和彦 | 
					「ENGではなくEIGを」 | 
 
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					第5回(1975年度) | 
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					竹下彊一 | 
					「タイムベースコレクター -なぜ家庭用VTRが本放送に使えないのか」 | 
| 
					太田文夫 | 
					連載「実技のABC:16mm撮影機の取り扱い方」 | 
| 
					安田庸三 | 
					「サウンド再生受光素子としてのシリコンセルについて」 | 
 
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					第4回(1974年度) | 
| 
					加藤 功 | 
					「コマーシャル・ラボにおける公害対策の実際」 | 
| 
					川口和男 | 
					連載「日本映画技術史年譜」 | 
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					竹下彊一 | 
					「新しいビデオディスク」「ビデオディスクのすべて」 | 
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					豊岡定夫 | 
					「新しい映像設計-『細菌性炎症と抗生剤』の映像設計の背景」 | 
 
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					第3回(1973年度) | 
| 
					古川 広 | 
					「ME-4カラー現像液廃液の処理装置」 | 
| 
					西田 博 | 
					連載「実技のABC:ナグラIV L型テープ録音機の取り扱い方」 | 
 
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					第2回(1972年度) | 
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					瓜生忠夫 | 
					連載「モンタージュ考」 | 
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					荒川光男 | 
					「環境問題の現状と写真現像所」 | 
 
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					第1回(1971年度) | 
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					一倉 裕 | 
					「オプティカルプリンターによる特殊効果の実際」 | 
| 
					三堀家義・加藤収宏 | 
					「テレビ用カラーフィルム評価用スクリーンのEBU推奨規準」 | 
| 
					竹下彊一 | 
					「簡易型VTRテープの互換性」 |